高田純 札幌医科大学教授
拙著の放射線防護学入門シリーズ(医療科学社)や世界の放射線被曝地調査(講談社ブルーバックス)、核爆発災害(中公新書)について、
出版社へ寄せられた読者からの質問について、お答えいたします。
ただし、図書の範囲を超えた質問については、お答えできませんので、ご承知ください。
1Q 「お母さんのための放射線防護知識」51ページにヨウ素材の代用として「昆布などの海草類」という記述がありますが, わかめはその代用になりますか? また「3歳未満の子どもにはだし汁のみ与えてください」とありますが,今現在私は1歳半の子どもにわかめを食べさせていますが,問題ないでしょうか? 1A わかめでも結構です。その他の海藻類、たとえば、海苔、ひじきでもいいのです。 ただし、食べ過ぎないでください。栄養のバランスをとることの方が大切です。 福島第一原子力発電所の核反応が停止して、およそ60日経過し、炉内の放射性ヨウ素の放射能量はすでに100分の1以下に減っています。
ですから、食事のメニューに、すこし海藻類を増やす程度で結構です。わかめの味噌汁、海苔、ひじき料理、昆布だしのうどんとか。ヨード卵もいいですよ。
6月になれば、放射性ヨウ素は、最初の1000分の1に減ります。もう心配無用です。